金融の歴史

金融の歴史について、世界は紀元前23年から1971年までの約2000年にわたって、金本位制の時代が続いた。ところが、1971年アメリカ合衆国が突然、金兌換を中止したことで、純粋信用経済Pure Credit Economyに移行した。しかし、この時には何も準備もせずに金兌換を中止して、純粋信用経済に移行してしまった。ところが、紀元前のローマを振り返ってみると、紀元前311年にPure Credit Economy 純粋信用経済というものがスタートした。世界の主要な法体系はRoman Law ローマ法、Islamic Law イスラム法、Anglo-Noman Law 英米法などがある。ローマ法は、世界の人口比であると7割の人がローマ法の世界に住んでいるといわれている。歴史的に次に古いのがイスラム法であり、これは現代でも中東地域やアフリカを中心にたくさんの人がこの法のもとで暮らしている。そして、世界に影響を及ぼしている法のひとつでもある英米法は、イギリスとアメリカの法体系である。

ローマ法の特徴は、経済活動にかかわる、典型的な取引について、当事者の権利と義務を事前に明確に規定することで、暴力に訴えることなく、経済的利害活動の調整を図る目的で、古代ローマで誕生した法体系をローマ法と呼ぶ。

イスラム法の特徴は、利益も損失もすべてを分かち合い、相互に対等の立場で取引をなすべきとする、イスラム教に基づいた法体系を、Sharia イスラム法と呼ぶ。その中心をなす、Waqf 信託とは、委託者が受託者に財産権を譲渡し、受託者がこれを、受益者のために運用、もしくは処分することを内容とする契約である。イスラムの世界では、すべての子供が親の財産を均等に相続するということになっている。しかし、そうすると、子供の人数が多かったりすると、土地を細切れに分割しなければならないということであるため、そのようなことをしないで済むように、例えば、親御さんが生きている間に子供の一人にすべての財産を渡す。そして、その子供が代表してその財産を運用する。それから、その財産から得られた利益をすべての子供に平等に分配するという方法をとる。このようなことを、Waqf 信託という。

英米法の特徴は、ノルマン人の征服の際に、イギリスに輸入された、不法行為の賠償を主たる内容とする古代北欧法であり、判例に基づく陪審裁判で決着がつかない事項については、Hólmganga 決闘もしくはEquity Court 平衡裁判所の裁定に持ち込まれることに特徴がある。例えば、ローマ法やイスラム法では、ルールを先に決める。しかし、英米法では、ルールは先にはない。何か問題が起きた時に凡例に基づいて決めるということが英米法の特徴である。日本では、裁判で決着がつくと、それで終わりである。しかし、英米法は裁判の判定に対して気にいらないとなると、決闘に持ち込むことができる。もう少し後の時代になると、Equity Court 平衡裁判所というところでもう一回をやり直すことができる。平衡裁判所はもともと、社会に影響力の人が自分の都合がよい結果を得たいという目的のときに使われる。

 民法やその他、日本の法体系は、ローマ法に準拠している。しかし、例外もある。まず、The Jury System裁判員制度では、2009年には日本でも導入された制度であるが、英米法をそのままかりてきたものである。いわゆる陪審制度である。そして信託 Waqfは、日本でも選択銀行、信託業務などをやっているが、イスラム法の考え方を持ち込んだものである。これは日本では、1921年に導入されているため今年で約100年ぐらいである。手形は、イスラム法から英米法を経て日本に来ている。日本の手形法というのは、かなりローマ法の影響を受けている。このほかの例外にも、手形や小切手などといったものももともとはイスラム法の考え方である。日本の法律を理解するためにも、ローマ法というものを知らなければいけない。よって、ローマはすべての原点であるのだ。